不死の探求、ギルガメシュ・プロジェクト【遺伝子】【ナノテクノロジー】

ナノテクノロジー

ないてん(@naiten7110)です。

果たして我々人類の科学は不死の夢を叶えることができるのでしょうか。

まず古代シュメールのギルガメシュ神話について説明します。
戦において無敵をほこるウルクの王ギルガメシュは、ある日親友のエンキドゥを亡くします。ギルガメシュは何日もその亡骸の傍らに座り続け見守っていたのですが、親友の鼻の穴から蛆虫が一匹零れ落ちるのを見た時に、ひどい恐れを覚え、自分は絶対に死なない事を決意します。
そこからギルガメシュの死を克服するための旅が始まります。ですが世界の果てまで行こうと、黄泉の国まで行こうと、どこにも死を克服する術を見つけることは叶いませんでした。
故郷へ戻った時、ギルガメシュには一つ新しい知識がついていました。それは“神々が人間を造ったとき、避けようのない人間の宿命として死を定めたのであり、人間はその宿命の下で生きていかなくてはならない”ことでした。

不死を探究する科学研究のことを、ギルガメシュ・プロジェクトと呼ぶそうです。おそらく死を克服するために旅にでたギルガメシュをなぞらえているのでしょう。

では現在このプロジェクトの見通しはどうなっているのでしょうか?

遺伝子工学は線虫のカエノラブディティス・エレガンスの平均寿命を倍に延ばすことに成功したそうです。またナノテクノロジーの専門家たちは、生物工学を利用して何百万ものナノロボットから成る免疫系を開発しているそうです。このロボットは我々の体内に住まわせ、血管の詰まりを治したり、ウイルスや細菌と戦ったり、がん細胞を除去したり、さらには加齢の過程を逆転させようとするそうです。
一部の学者は、人間は2050年までに「非死(a-mortal)」になると予想しているそうです。
ちなみに「非死(a-mortal)」とは、「不死(immortal)」とは違い、致命的な外傷がない限り、無限に寿命を延ばせることを意味するとのことです。

★★★

これをシナリオのタネとするなら、「非死」となった人はどのような行動をとるのかについて考察してみるといいかもしれませんね。まず思い浮かぶのは極端にリスクを取らなくなるのではないでしょうか。致命的な外傷以外セーフですから、墜落のリスクを恐れて飛行機に乗らなくなり、車に轢かれることを恐れ外に出なくなる気がします。そして絶対に安全な建物を築き上げそこから一歩も出ない、死が致命的な外傷の一点のみという限定的になったせいで、その一点から自分の身を守るために敏感になる気がします。「非死」になるほど死を恐れた人だからこそ、死に対して人一倍の恐怖を抱くのではないでしょうか。

またナノテクノロジーで免疫系を強化するというのは面白いですね。将来、病院で処方されるのは薬ではなくナノロボットになるのかもしれませんね。それとふと思ったのですが、ナノロボットで遺伝子編集も行えたらどうなるのでしょうか。先天的な疾患の治療であったり、肌,髪,目の色といった外見の変更、もし赤ん坊に適用するなら体型を自由自在に決められたりできるかもしれません。

これをシナリオのタネにするなら、諜報機関が特定の国にスパイを送り込むため赤ん坊に遺伝子編集を施し、体型や肌,髪,目の色といった外見の要素をターゲットの国の人種に寄せて育て送り込む。といった非人道的な組織とそれに操られる個人を描けそうですね。
遺伝子編集された赤ん坊は自分の本当の姿を知らぬまま成長することになり、ある時その事実を知ったならば、今の自分の姿に疑問を覚え、アイデンティティがゆらぎ、ひどく葛藤することになりそうです。本当の自分とはいったい???といった具合に。

★★★

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんのシナリオのタネ探しの一助になりましたら幸いです。

それではまたお会いしましょう、ご機嫌よう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました