アイデンティティの4つの状態【心理学】

心理学

ないてん(@naiten7110)です。

世の中の創作物に登場するキャラクターには、精神的に安定しているキャラ、逆に不安定なキャラがいます。また安定している様に見えても、予期せぬイベントで不安定になる場合もあるかと思います。

この精神的に安定かどうかについてアイデンティティの状態と照らし合わせることで、そのキャラの精神が現在どのような状態にあるのか掴みやすくなるかと思います。

今回はアイデンティティの4つの状態について紹介します。

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臨床発達心理学者のジェームス・マーシャはアイデンティティを確立するまでの状態について、「アイデンティティクライシスを経験しているか」「打ち込む対象があるか」の2つの視点から4つの状態分けをしました。

<アイデンティティ達成型>
アイデンティティクライシスを経験した後で、自分なりの価値観や世界観を見い出し、それに基づいた信念に従った行動をしている。

<モラトリアム型>
アイデンティティクライシスを経験している最中で、自分の価値観についていくつかの選択肢の中から迷っている状態。

<アイデンティティ拡散型>
アイデンティティクライシスを経験している場合としていない場合がある。自分の人生に責任をもつことや、主体的な選択をとることができず、無力感や自己嫌悪感、焦燥感を抱きやすい。

<早期達成型>
アイデンティティクライシスを経験しておらず、親や世間から期待される価値観を葛藤なしに自分の価値観として受け入れている状態。

一般的に「早期達成型」か「アイデンティティ拡散型」のいずれかの状態から「モラトリアム型」へ遷移し「アイデンティティ達成型」に至るそうです。(もちろんそうでない場合もあるそうです)

またアイデンティティはすぐに確立されることはなく、徐々に確立されていくそうです。そしてアイデンティティクライシスは青年期以降にもあらわれ、生涯にわたってアイデンティティを模索していくものと考えられています。

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思春期を迎えるまでは「早期達成型」か「アイデンティティ拡散型」、青年期あたりでは「モラトリアム型」、成人期になると「アイデンティティ達成型」が多そうなイメージですね。

ただアイデンティティの確立ができなかった人は成人期でも「アイデンティティ拡散型」の状態になったり、また「アイデンティティ達成型」の状態の人でも環境が変わると「アイデンティティ拡散型」へ遷移してしまいそうです。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんのシナリオのタネ探しの一助になりましたら幸いです。

それではまたお会いしましょう、ご機嫌よう。

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