バビロニアの社会秩序をなす階級制度から得られる知見【社会】

社会

ないてん(@naiten7110)です。

シナリオの設定を考える時に、その世界は、あるいはその国はどのような社会制度でなりたっているか考え、その発想の一つに登場人物を階級制度で区分し、身分による待遇の差を表現することがあるかと思います。今回はバビロニアの階級制度を例にとって何かシナリオのタネになりそうな事柄を考えたいと思います。

バビロニアといえば有名なのはハンムラビ王と、その王が定めたハンムラビ法典でしょう。いわゆる”目には目を”ってやつですね。今回の内容はこのハンムラビ法典が関わってきます。

バビロニアの階級制度は身分が高い方から、上層自由人、一般自由人、奴隷、と三つに分けられていました。さらに男性と女性の間でも扱いが変わります。

具体的にどこがどのように違うかと言いますと、ここでハンムラビ法典の条文の”目には目を”の項について詳細な文章を見てみましょう。

“196 もし上層自由人が別の上層自由人の目を潰したなら、その者の目を潰されるものとする。”

つまり”目には目を”とは身分が一番高い上層自由人にのみ当てはまるようです。
それでは他の身分はどうでしょうか?

“198 もし一般自由人の目を潰したり、骨を折ったりしたなら、その者は銀60シェケルを量り、与えるものとする”

上層自由人の時とは違い、お金で解決できてしまうようです。

次に性別による違いですが、女性の一般自由人の命は銀30シェケルだそうです。それに対して男性の一般自由人の目は銀60シェケルだそうです。つまり女性の命の価値は男性の目の半分しかないことを表します。

また下記のような条文もあります。

“209 もし上層自由人の男が上層自由人の女を打ち、そのせいで女が胎児を流産したなら、その者は胎児のために銀10シェケルを量り、与えるものとする。”
“210 もしその女が死んだら、その者の娘を殺すものとする。”

加害者本人が罰せられずにその子供が犠牲になる、つまり子供は親の所有物であるから、子供に罰を与えることが加害者への罰となる、というように捉えられますね。
現代の価値観で考えれば加害者本人が罰せられないとは何事か!と思われるかもしれませんが、当時はこの価値観が広く普及していたのでしょう。どこまで受け入れられていたのかは分かりませんが。

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今回紹介した内容から得られるシナリオのタネは、これを参考にして架空の身分制度や法律を考えてみることになるかと思います。またハンムラビ法典以外にも古代、中世の法律を調べてみるとまた面白い知見が得られるかもしれませんね。

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
みなさんのシナリオのタネ探しの一助になりましたら幸いです。

それではまたお会いしましょう、ご機嫌よう。

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